「さかな」観察。

今回は、「さかな」の写生、さかなは、「アジ」です。
生のアジを描くのは、当然みんな初めてでしたので、ちょっとビックリしながらも興味津々な様子でした。
2B、HB、2Hなど、いろんな硬さの鉛筆を使ってモノクロで描いてみることにしました。(いわゆる鉛筆デッサンですね。)

 

 

先ずは、「くだもの」のときと同じように、いろんな角度からアジの観察です。
「目が、ぷにゅぷにゅ!」いきなり、目を触っています。

 

 

口の中も、「歯があるよー!」。

 

 

ヒレは、どんなかなぁ?

 

 

いつもの様に、モチーフを触りながら、そして、おしゃべりしながらも、集中して描き出しました。

 

 

男の子たちは、「くだもの」のときより楽しそうです。

 

 

小さい子たちには鉛筆だけというのは、ちょっとストイックすぎるので色鉛筆も使ってもらいました。(観察課題では、モチーフの固有色に対して敏感に反応する子もいますので、そういう子には色を使ってもらった方がいいですね。ニコ
そうそう、あと、小さい子(小学校低学年ころまで。)に、そこ違うとか、もっと正確にとか言わない方が良いですよ。それを言い出すと絵が嫌いになってしまう子が多いです。汗 自発的に、もっと正確(客観的)に描こうという気になるまで、好き(主観的)に楽しく描ければ良いと思いますよ。ニコ

 

 

こんな感じで、まわりが海になっていますけど、のびのびした良い絵だと思います。写真では解りにくいですが、アジの色味がすごく良いんです。いろんな色鉛筆を重ね塗りして工夫してました。

 

 

こちらのアジも楽しいです。ヒレをひとつひとつ良く観察していました。触ると痛そうに描けていますね。ニコ

 


このアジは、オシャレな感じになりましたねぇ。黄色い目と黒いヒレが良いアクセントになっています。ニコゼイゴの部分も良く観てますね。ニコ

 

 

ちょっと大きな子になると、観察の量も増えて、だんだん客観的になってきます。いろんな部位を良く観ていますね~。ニコ

 

 

これは、ゼイゴの部分が細やかで、良いですねー。ニコ

 

 

つぎは、ずいぶん客観的になってきています。鉛筆の硬さを変えたり、布で擦ったり、いろいろ工夫して描いています。アジのお腹の質感が良いですね。ニコ 絵には、形と色だけでなく質もありますよね。

 

 

これは、日曜日に来ている高校1年生の描いたアジです。普段は、別の課題なんですが、今回は、同じ「アジ」を描きました。やっぱり大人の絵ですよね。かなり客観的な観察になっています。あと、アジの色味(調子)が、鉛筆のモノクロで良く表現できていますね。ニコ

 

 

今回は、絵(観察)の成長過程みたいになりましたが、どれが良くてどれが良くないということは、決してありません。どのアジの絵も、とても良いと思います。
それぞれの絵に観察からの発見がたくさん観て取れます。楽しく観察して、楽しく描くことが大切ですね。ニコ
楽しみながら、たくさん観察して、たくさん描くことができれば、絵は、自然と上達するもんですよー。ニコ